自分のヘルスケアに参加する:手術を受けるタイミング
あなたは手術を受ける予定ですか?心配になったり、怖くなったりするのは普通のことです。外科医やほかの医療関係者はあなたのためにできるだけのことをしてくれます。またあなたのために働く医療チームを助けるためにあなたにできることもたくさんあります。「参加する」とは、率直に話し、質問をし、ご自分の役割を理解するということです。

あなたには声を上げる権利があります!
あなたはご自分の健康問題を理解していますか?手術以外の選択肢はあるか訊ねてみましたか?手術の内容を知っていますか?最も一般的な合併症は何ですか?準備に何をしたらいいか明確ですか?手術後の自己ケアの方法を知っていますか?恥ずかしがらずに質問してください。あなたにはこれからご自分に起こることを知る権利があります。知っていれば安心できます。また可能な限り最善のケアを確実に受けられるようにもなります。ですから躊躇せずに声を上げてください!
権利擁護者がいれば質問しやすくなるかもしれません。権利擁護者とはあなたと一緒に通院してくれる家族や友人のことです。彼らは医師の説明を一緒に聞き、質問をし、物事がスムーズに進むように助けてくれます。信頼できる人に権利擁護者になってくれるように頼んでください。この役割をしてくれる家族や友人がおらず助けが必要な場合は、医師に伝えてください。
手術前:引き続き質問してください
医療施設では必ず次のことを確認してください:
-
インフォームドコンセント用紙。インフォームドコンセント用紙を渡されて署名するよう言われるはずです。この用紙に予定されている手術の内容が記載されています。手術のリスクについても概説されているはずです。署名する前に内容を注意深く読んでください。分からないことがあれば質問してください。用紙の内容をもう一度確認してください。あなたの個人情報、予定されている手術の種類、体の正確な手術部位が正しいことを確認してください。この用紙に署名すると、手術に関するあなたのすべての質問に対し回答が得られたことを確認することになります。質問がある場合は、この用紙に署名する前に質問してください。
-
患者識別バンド。識別バンドの情報が正しいか確認してください。あなたに薬を渡したり処置をしたりする医療スタッフに対し、最初にこのバンドを見せてください。
-
手術部位。執刀医はおそらくあなたの体の手術部位にマークを書き入れるはずです。これは手術する体の部位を間違わないためです。あなたの目が覚めている間にマークが書き込まれた場合は、その部位が正しいか確認してください。マークが付けられたときに目が覚めていなかった場合は、権利擁護者に部位を確認してもらいます。
安全を確保するための措置が講じられているか訊ねてください。遠慮せず次の項目を確認してください:
-
医療スタッフ全員があなたが誰でなぜそこにいるかを知っているか。遠慮せず自己紹介してください。また処置の最中にその内容について訊ねてもかまいません。
-
情報が伝達されているか。医療スタッフがあなたが服用しているすべての薬について知っていることを確認してください。この中には処方薬や市販薬、ハーブやサプリメントが含まれます。ラテックス、ヨウ素、接着剤などの薬やものにアレルギーがある場合は伝えてください。また医療スタッフがあなたの病歴と検査結果を知っているか確認してください。
-
潜在的な問題に対し予防策が取られているか。たとえば、腕の手術をする予定なのに誰かがあなたの足に対して手術の準備をしている場合、問題が発生している可能性があります。何かが正しくないと思われるときはいつでも、声を上げてください!
-
正しい方法で手洗いを行っているか。医療施設には多くの細菌が存在しています。細菌は感染を引き起こす恐れがあります。手洗いは細菌の拡散を防ぐ最も良い方法のひとつです。医療スタッフがあなたに触れたり治療したりする前に、手を洗うか、アルコールベースのハンドジェルを使用しているか確認してください。遠慮せずに医療スタッフに手をよく洗うように言ってください。またあなたが入院している場合も、手を頻繁に洗ってください。家族や友人もあなたの病室に入ったらすぐに、またあなたに触れる前に、必ず手を洗うようにしてください。
手術後にすべきことを理解しておきましょう
手術が完了すると、医療施設内で回復を待つか帰宅します。順調に回復できるように行動してください。次の項目を理解しておいてください:
-
医療機関に連絡するタイミング。たとえば、発熱などの感染の徴候があれば電話してください。ほかにどんな症状があれば電話すべきか医師に確認しておいてください。
-
薬の服用方法。処方された薬について質問してください。それぞれの薬が何と呼ばれているのか、何のための薬か、そしてどのくらいの頻度で服用するのかを確認してください。どんな副作用があるのか理解してください。また手術前に止めた薬の服用をいつ開始できるか訊ねてください。服用する薬がたくさんある場合は、記録を追跡できるようにスケジュールを立ててください。
-
痛みの管理方法。痛みがある場合は、医師に相談してください。痛みの管理方法について学んでください。
-
手術部位のケア方法。包帯が巻かれているなら、ケアの方法といつ外していいのかを訊ねてください。いつシャワーや入浴できるか訊ねてください。
-
必要なフォローアップケア。執刀医または他の医療スタッフに再診はいつか訊ねてください。すべてのフォローアップ診療の予約を守ってください。手術後に理学療法やその他のケアが必要かどうかを確認してください。
-
通常の活動に戻れる時期。安全に運転、仕事、運動ができるようになる時期を確認してください。
© 2000-2025 The StayWell Company, LLC. All rights reserved. This information is not intended as a substitute for professional medical care. Always follow your healthcare professional's instructions.