NICU の赤ちゃん:感染を理解する
赤ちゃんはみんな感染のリスクに晒されています。それは赤ちゃんの免疫システム(病気に対する体の防御機能)が発達するのに時間がかかるためです。発育中の赤ちゃんは年長の子供や大人よりも病原菌に感染しやすいのです。早産児の免疫システムは満期産児よりも成熟していません。早産児は感染症を発症するリスクが高くなります。特定の健康上の問題は赤ちゃんの感染リスクも高めます。
感染の種類
細菌が体内に侵入すると感染が起こります。細菌は新生児の最もよくある感染症の原因です:
赤ちゃんが感染する原因?
赤ちゃんが感染する可能性のある経路は次のとおりです:
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出生前に羊膜が壊れて開く(破裂)ことがあります。その結果細菌が母親の膣を上って子宮に伝染し、赤ちゃんに感染します。
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出産前に、細菌が母親から胎盤を伝って赤ちゃんに伝染することがあります。
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出産時に、細菌が母親から赤ちゃんに伝染することがあります。
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出産後に、周囲の環境から細菌が赤ちゃんの体に侵入することがあります。赤ちゃんの皮膚に損傷がある場合、発生する可能性が高くなります。または、体内にチューブが挿入されている場合に発生する可能性があります。
感染症の治療方法とは?
感染症の治療では、医師が IV(静脈内ライン)を介して抗生物質を投与します。赤ちゃんが薬を必要とする期間の長さは異なります。これは、感染症の種類によって異なります。新生児集中治療室(NICU)のスタッフから薬と起こりうる副作用について詳しい説明があります。治療中、医療チームは NICU 内の他の赤ちゃんに細菌が侵入しないように特別な予防措置を講じます。
赤ちゃんに感染がないが感染のリスクが高い場合は、予防措置として医師が赤ちゃんに抗生物質を投与することがあります。抗生物質は感染症を予防します。
考えられる長期的な影響とは?
赤ちゃんが回復する過程は多くの要因によって変わります。要因には感染部位、感染の程度、そして感染を原因菌の種類などがあります。赤ちゃんが回復するまでにどのくらいの時間がかかるかについては、赤ちゃんの担当医師に訊ねてください。必要なフォローアップについて質問してください。
赤ちゃんとの絆を深めながら
現時点の親としてのあなたの役割は、赤ちゃんと絆を深め、赤ちゃんをサポートすることです。NICU のスタッフは以下のような感染の兆候がないか赤ちゃんを監視します。ただし、次のような兆候が見られた場合は、すぐにNICUスタッフに知らせてください:
手洗いで感染予防
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感染を防ぐために頻繁に手を洗ってください。 |
ほとんどの細菌は手の上に広がります。手洗いは細菌が広がるのを防ぐための最良の方法です。次の手順で手を洗ってください。(医師から赤ちゃんが NICU にいる間は、別の手順で手を洗うように指示されることがあります。)
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身に着けている指輪、ブレスレット、時計などをすべて外します。これらの小物を身に付けていると手を完全に洗うのが難しくなります。(NICU には宝石類を身に付けて入室しないようにしてください。)
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清潔な流水を使い、石鹸をたっぷり泡立ててください。
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手全体をきれいにします。手全体、爪の下、指の間、手首をきれいにします。汚れをぬぐい落とすだけでは足りません。しっかりと擦り合わせて洗います。
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少なくとも 10~15分 秒間手を洗います。とても長く感じて驚かれるかもしれません。数えてください。
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すすぎます。手首ではなく、指先に水を流します。
NICUスタッフの指示に従ってください
あなたの赤ちゃんが未熟児で NICU にいる場合は、スタッフから追加の予防措置に従うように求められることがあります。あなたの赤ちゃんに感染を防きます。NICU のスタッフから詳しい説明があります。
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