へその緒のケア(新生児)
へその緒は赤ちゃんと母親をつなぐ管です。子宮の中では、へその緒が血液、酸素、栄養を赤ちゃんに運びます。出生時には、へその緒をクランプで留めて切断します。その後には小さな断端が残ります。クランプを留めることによって、臍帯を通って赤ちゃんから血液が流出するのを防ぎます。
ほとんどの場合、へその緒の断端は乾燥し、生後数週間で新生児から剥がれ落ちます。
自宅でのケア
以下は、自宅で赤ちゃんのへその緒をケアする際に役立つ情報です:
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へその緒は清潔で乾燥した状態に保ってください。
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へその緒は空気にさらしてください。尿や便が触れる可能性があるので、オムツで覆わないでください。オムツの前側をへその緒の下に折り込んで、完全に覆われるのを防ぎます。必要に応じて、オムツの前部に切り込みを入れてへその緒のスペースを作ります。
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へその緒の周りを締め付けるきつい服を赤ちゃんに着せないでください。
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へその緒が取れて断端が乾いて治るまで、赤ちゃんを浴槽に入れないでください。代わりに、スポンジや湿った手ぬぐいを使って赤ちゃんを入浴させてください。
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へその緒は取らないでください。自然に落ちてしまいます。
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へその緒にタルクなどの粉末を使用しないでください。
フォローアップ
赤ちゃんの担当医師の指示に従ってフォローアップ診察を受けてください。
医療機関に連絡するタイミング
次の症状がある場合は、直ちに赤ちゃんの担当医に連絡してください:
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臍帯の周囲が赤くなっている場合は医師に電話してください。 |
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臍帯の周囲が赤くなっている場合は医師に電話してください。 |
子供の発熱
子供の体温はデジタル体温計で測ります。水銀の体温計は使用しないようにします。デジタル体温計にはいろいろな種類と用途があります。次のようなものがあります:
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直腸温。 3歳未満の乳幼児では、直腸温の測定が最も正確に体温を測定できる方法です。
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額(こめかみ)。 生後3か月以降の乳幼児で有効な測定方法です。生後3か月以降の乳幼児が体調不良を示したら、まずはこの方法で発熱を確認します。医師が直腸温を測定して正確な体温を確認します。
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耳(鼓膜温)。 耳の温度は生後6か月以降は正確ですが、それ以前は正確に体温を測ることはできません。
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わきの下(腋窩温)。 最も信頼性は低い測定方法ですが、病気の徴候を示すあらゆる年齢の子供の体温の第一の測定方法です。医師が直腸温を測定して正確な体温を確認します。
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口(口腔温)。 子供が少なくとも 4 歳になるまでは、口の中に体温計は入れないようにします。
十分に注意を払って直腸温を測定します。体温計の製造元の指示に従って正しく体温計を使用します。ゆっくりと挿入します。使用後はラベルを貼って、口などに使用しないように気を付けます。便から細菌が伝染する可能性があります。直腸温の測定に抵抗がある場合は、その他の測定方法について医師に相談してください。子供の発熱について医師と話をする際は、どの測定方法を使用したか伝えます。
子供の発熱の基準は以下のとおりです。医療機関によっては異なる発熱基準を設定している場合があります。医師の指示に従ってください。
生後3ヵ月未満の乳児の発熱基準:
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直腸または額:100.4 °F(38 °C)以上
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脇の下:99°F(37.2°C)以上
Online Medical Reviewer:
Daphne Pierce-Smith RN MSN
Online Medical Reviewer:
Sravani Chintapalli Researcher
Online Medical Reviewer:
Tracy C. Garrett RNC-NIC BSN
Date Last Reviewed:
2/1/2025
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